我が名はカサンドラ

当時、世に言う適齢期でした。
あるとき突然会社から帰った私に「今の彼氏と結婚するの？しないさい！もう出てってもらうから」といい始めました。
会ったこともない彼氏と結婚しろ、というのも今考えるとおかしいですよね。後述の過去があるわけですから。

そこから、毎晩口撃が始まるのですが、自分で毎日言っていてエスカレートするんでしょうね。
だんだん基地外じみて、恐慌状態になり「結婚しろ！さもなくばでてゆけー！！！」と怒鳴り散らすようになっていました。毎晩毎晩です。休日はとくに恐ろしく、朝から不機嫌。もう結婚にとりつかれています。アドレナリンがほとばしっているのか身体がフルフル震えているときがあります。目はぎらぎらと輝き獲物を捜す飢えた鬼のようです。
最後のほうは「離婚してもいいから結婚してくれ！！！」と半泣きでしたね。なんのこっちゃ？


それで、そのとき付き合っていた彼氏と結婚したのです。

私は当時、「ああ、でてってやんよ！」と言えるような、精神状態ではありませんでした。
長年の母親の虐待で認知が大変ゆがんでおり、今思えば大うつ病のような症状がでていて、幻聴もきこえ、幻覚が見えることもありました。仕事にいくのもやっとで家から近い会社に転職したりしていました。

私が精神病院に行きたい、というと「家から基地外をだすわけにはいかない！」と強く反対する母。
今おもえば母が基地外だったんですけどね。「もうとっくに基地外でてます」だわ。

ちなみに、それだけ結婚に執着するのなら、さぞかし歴代の彼氏にも良かったのか、というととんでもない。

過去に私が若い頃、とても優しい非アスペの男性と長らく交際していました。
当時も！あまりにも母が私を罵倒するので精神的に参っており、その彼氏に相談したところ、「結婚するつもりだし、先におかあさんを安心させよう。僕が挨拶をするよ、、、」と我が家に挨拶にきてくれました。

突然だったので母しかいなかったのですが、ニコニコしながら「まだ早いわね、まだ早いわね」と繰り返し。
彼が帰った後「反対よ！いくら優しくても、あんな頼りがいのない子じゃ無理よ！」などとほざいておりましたくせに、、、。人の結婚を邪魔しておいて、後になったら「何でもいいからくっつけ」とな。

ちなみにその優しい彼氏はひとにぎりのエリートになっています。
母からするとその彼の家はみな高学歴で気が引けたから反対したのが本当の理由だと思います。
いつだって自分中心。娘の結婚でも中心は自分なのです。

別れたのはしばらく後で、直接の原因が親の反対ではありませんでしたが、あれだけ反対されたらやっぱり結婚は難しかったですね。当時、反発しながらも結局は従順な娘だったものですから。

ときはながれ、今になって「昔、離婚してもいいから、なんでもいいから結婚してくれって言ってたよね？」と問いただすとそんなこと言ってない、とスイッチの入った目になって、わめきます。だれかこいつをコロしてくれ、、、。